宮崎県でAI研修に使える補助金・助成金
宮崎県は、企業のデジタル人材育成に県として本気で予算を割いている県です。県のデジタル化推進計画は「令和10年度までに産業人材15,000人を育成する」という目標を掲げており、受講料が無料の育成事業もいくつも走っています。まず無料の県事業で足りるならそれが一番いい、というのが正直なところです。そのうえで、自社の業務に合わせて設計した研修が必要になったときに使える制度を、国・県・市の順にまとめました。相談だけなら「産業DXサポートセンター」が無料で応じてくれます。
使える制度の一覧
2026-08-26時点で、公式ページに掲載されている内容をまとめています。 金額・要件・受付期間は変更されることがありますので、申請前に必ずリンク先の公式ページでご確認ください。
| 実施主体 | 宮崎県 総合政策部 産業政策課(事務局:FunTre株式会社) |
|---|---|
| 対象 | 宮崎県内の事業者。実践コースは経営層とデジタル部門担当者の参加が必須(選考あり) |
| 補助額・補助率 | 無料(戦略策定コース70社/実践コース20社) |
| 年度・受付 | 2026年度/戦略策定コースは9月〜10月、実践コースは11月〜2027年2月(戦略策定コースの募集期限は2026年8月26日) |
| 公式ページ | https://www.pref.miyazaki.lg.jp/sangyoseisaku/kense/johotsushin/20260805142158.html |
ツールを入れて終わりにせず、自社の課題に沿った戦略づくりから現場への定着までを一貫して見る県のプログラムです。無料で受けられるので、まずここに申し込めるなら申し込むことをおすすめします。当社の研修は、これで足りない部分(自社の業務に合わせた実践、全社員への横展開)を補う位置づけです。
| 実施主体 | 都城市 |
|---|---|
| 対象 | AI・IoT等の先端技術を持ち、都城市の課題解決を提案する企業 |
| 補助額・補助率 | 提案上限額 501万円(令和8年8月1日現在。毎月変更の可能性あり) |
| 年度・受付 | 令和8年度/参加表明書は令和8年11月6日まで随時、企画提案書は令和8年12月まで毎月15日締切 |
| 公式ページ | https://www.city.miyakonojo.miyazaki.jp/soshiki/99/45531.html |
補助金ではなく公募型のコンペです。都城市が抱える課題をAIやIoTで解決する提案を募り、採択されると「都城市モデル」として実装します。自社のAI活用がうまくいっている企業が、それを外に売る一歩目として使える制度です。
| 実施主体 | 厚生労働省(窓口:宮崎労働局助成金センター) |
|---|---|
| 対象 | 雇用保険の適用事業所である事業主(要件は各コースにより異なる) |
| 補助額・補助率 | コース・企業規模により異なる(経費助成+賃金助成) |
| 年度・受付 | 通年(コースごとに要件・申請期限あり) |
| 公式ページ | https://jsite.mhlw.go.jp/miyazaki-roudoukyoku/roudoukyoku/_120352/antei/_120722.html |
従業員に職務に関連した訓練を受けさせた場合に、経費と訓練中の賃金の一部が助成される国の制度です。窓口は宮崎市大塚台西のハローワークプラザ宮崎内にある宮崎労働局助成金センター(0985-62-3125)で、事前予約制です。訓練開始前に計画届を出す必要があるため、研修日程を決める前にご相談ください。
| 実施主体 | 宮崎県 総合政策部 産業政策課 産業デジタル担当 |
|---|---|
| 対象 | 県内に本社または主たる事務所を有する中小企業・小規模事業者等(県の企業立地認定を受けた事業者を含む) |
| 補助額・補助率 | 導入タイプ:補助率2分の1・上限250万円/下限100万円 発展タイプ:上限1,000万円/下限200万円 |
| 年度・受付 | 令和8年度は受付終了(導入タイプ4月24日〜6月12日必着、発展タイプ4月24日〜6月30日必着)。次年度の公募待ち |
| 公式ページ | https://www.pref.miyazaki.lg.jp/sangyoseisaku/kense/johotsushin/20260420190300.html |
今年度の受付はすでに終わっていますが、毎年度実施されている制度です。労働生産性を年1%ずつ、3か年で合計3%以上増やす事業計画が要件になります。来年度に向けて動くなら、いまのうちに「どの業務をどれだけ短縮するか」を数字で整理しておくと申請が通りやすくなります。
| 実施主体 | 宮崎市 |
|---|---|
| 対象 | 宮崎市内に主たる事業所を有する中小企業者(DX支援枠はDX認定の認定事業者、または申請中・申請予定の事業者に限定) |
| 補助額・補助率 | 小規模支援枠:5〜30万円以内(補助率2分の1)/一般支援枠:30〜250万円以内(同)/DX支援枠:30〜300万円以内(同) |
| 年度・受付 | 令和8年6月1日〜12月15日(小規模・一般支援枠の申請期限は8月31日)。DX支援枠は2026年8月26日時点で受付終了 |
| 公式ページ | https://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/business/loan/409734.html |
DX支援枠を使うにはDX認定の取得(または申請)が前提になります。認定を目指すなら、県の「みやざきDX推進モデル企業創出プロジェクト」がDX認定取得までを伴走してくれるので、そちらと組み合わせるのが近道です。
| 実施主体 | 独立行政法人中小企業基盤整備機構(事務局:TOPPAN株式会社) |
|---|---|
| 対象 | 生産性向上に資するITツールを導入する中小企業・小規模事業者等 |
| 補助額・補助率 | 枠により異なる(公式の補助金シミュレーターで確認。本ページでは金額を断定しません) |
| 年度・受付 | 2026年度/通常枠・インボイス枠・セキュリティ対策推進枠は1〜5次締切分 2026年9月29日(火)17:00、複数者連携枠は1〜3次締切分 2026年10月30日(金)17:00 |
| 公式ページ | https://it-shien.smrj.go.jp/ |
2026年度から名称が「IT導入補助金」から変わりました。ツールの導入が対象なので研修単体には使いにくい制度ですが、AIツールを全社に入れる計画とセットなら候補になります。
宮崎県の相談窓口・支援機関
補助金の相談や、AI・DX導入そのものの相談ができる宮崎県内の公的機関です。
産業DXサポートセンター
宮崎県情報産業協会が実施し、株式会社宮崎県ソフトウェアセンターが運営するDX専門の無料相談窓口です。「県内事業者のDXを一歩目からトータルサポート」を掲げ、Zoomでの面談やLINE相談にも対応しています(080-2121-3841/平日9〜17時)。何から手をつければいいか分からない段階で、まず電話していい場所です。
公益財団法人 宮崎県産業振興機構
県の産業支援の中核機関。取引支援・開発支援・知財支援に加え、宮崎県よろず支援拠点やみやざきフードビジネス相談ステーションを運営しています。宮崎テクノリサーチパーク内(0985-74-3850)。
宮崎県よろず支援拠点
国が全国に設置している中小企業向けの無料経営相談窓口の宮崎版で、宮崎県産業振興機構が運営しています。相談回数の制限がなく、何度でも無料で相談できます(0985-74-0786)。
宮崎県商工会連合会
県内の商工会を束ねる組織。経営相談、専門家派遣、事業計画の策定支援、創業相談、融資支援、セミナー開催を行っています。宮崎市松橋の宮崎県中小企業会館2階(0985-24-2055)。
宮崎県プロフェッショナル人材戦略拠点
県内の中小企業が都市部のプロ人材を採用し、経営改善につなげる取り組みを支援しています。宮崎市錦町のKITEN3階(0985-23-2613)。AI人材を採用で確保したい場合の相談先です。
宮崎の企業さまからよくいただくご質問
宮崎県には無料のDX研修があると聞きました。それで十分ではないですか?
まずそちらをおすすめします。県の「みやざきDXけん引人材育成事業」は受講料無料で、戦略策定から現場定着まで見てくれる本格的なプログラムです(戦略策定コース70社・実践コース20社、選考あり)。当社の研修が向いているのは、募集枠に入れなかった場合、自社の業務にぴったり合わせた内容が必要な場合、全社員へ一気に広げたい場合です。無理に当社をおすすめするつもりはありません。
AI研修の費用に、宮崎県の補助金は使えますか?
県の「産業DX推進事業費補助金」は令和8年度の受付が終了しており、次年度の公募待ちです。現時点で研修費用に使いやすいのは、国の「人材開発支援助成金」です(宮崎労働局助成金センター・事前予約制)。訓練開始前に計画届を出す必要があるため、日程を決める前にご相談ください。なお当社は申請代行を行っていません。
従業員が数名の小さな会社ですが、AI研修は意味がありますか?
県の調査(令和5年・473社)では、従業員101人以上の事業者は8割以上がデジタル化に着手している一方、それより小さい規模では約5割にとどまっていました。つまり小さい会社ほど、まだ手つかずの業務が残っています。人数が少ないぶん決めれば翌日から変えられるので、むしろ効果が出るのは早いです。
県北(延岡・日向・高千穂)や離島に近い地域でも来てもらえますか?
はい、県内26市町村すべてに伺います。移動距離のある地域は日程調整にお時間をいただく場合と、交通費実費のご負担をお願いする場合があります。オンライン実施にも対応していますので、まずオンラインで試してから対面を決めていただく形でも構いません。
農業・畜産の会社ですが、AIで何ができますか?
最初に効くのは事務です。補助事業の申請書類、取引先への案内文、記録様式づくりなど「毎年同じような書類を毎年ゼロから書いている」作業が一番減ります。飼養データの分析はその次の段階として取り組めます。研修では御社が実際に使っている書類を持ち込んでいただいて、その場で作ります。