宮崎でAIセミナーはどこで受けられる?窓口一覧と選び方の3基準
2026-08-26 執筆: 今長 学(Exist Japan株式会社 代表取締役)
「宮崎でAIのセミナーを受けたい」というご相談を、当社もよくいただきます。ただ実際に探し始めると、どこが何をやっているのかがまとまっていないという壁にぶつかる方が多いようです。
県の事業、業界団体、商工会議所、民間。窓口はいくつもあるのですが、それぞれ別のサイトで別のタイミングで告知されるため、一覧で見比べる方法がありません。
この記事では、宮崎県内でAIやデジタル関連のセミナー・相談を受けられる窓口を整理したうえで、「どれを選べばいいのか」を判断するための3つの基準をお示しします。
なお、県の無料育成事業と有料研修のどちらを選ぶかという話は別記事にまとめていますので、そちらもあわせてご覧ください。この記事は「探し方・選び方」に絞ります。
宮崎県内でAI・デジタルのセミナーや相談を受けられる窓口
1. 産業DXサポートセンター(無料相談)
まず最初に挙げたいのがここです。宮崎県情報産業協会が実施し、株式会社宮崎県ソフトウェアセンターが運営しているDX専門の無料相談窓口で、「県内事業者のDXを一歩目からトータルサポート」を掲げています。
- 電話:080-2121-3841(平日9〜17時)
- 形式:来所のほか、Zoomでの面談やLINEでの相談にも対応
- 費用:無料
セミナーそのものを探している段階でも、「うちの規模と業種だと、どのセミナーが合いますか」と聞いていい場所です。何から手をつければいいか分からない段階の方ほど、ここに電話するのが一番早いと思います。
出典:https://www.dx-miyazaki.com/
2. 宮崎県の「産業のDXセミナー」・育成事業
宮崎県の総合政策部 産業政策課は、企業向けのデジタル関連セミナーや育成事業を実施しています。「産業のDXセミナー」もそのひとつです。
同課が実施しているみやざきDXけん引人材育成事業は受講料が無料で、戦略策定コース70社・実践コース20社という枠で募集されています(選考あり)。実践コースは経営層とデジタル部門担当者の参加が必須という設計です。
県のセミナーは告知期間が短く、募集枠も限られます。気づいたときには締め切られていたということが起きやすいので、産業政策課のページを定期的に見るか、産業DXサポートセンターに「次の開催予定はありますか」と聞いておくのが確実です。
3. 宮崎県よろず支援拠点(無料・回数無制限)
国が全国に設置している中小企業向けの無料経営相談窓口の宮崎版で、公益財団法人 宮崎県産業振興機構が運営しています。
- 電話:0985-74-0786
- 費用:無料
- 特徴:相談回数の制限がなく、何度でも無料で相談できます
セミナーを1回聞いただけでは、自社に当てはめる段階で必ず詰まります。「聞いてきたことを自社でどう使うか」を何度も相談できる場所がある、というのはかなり大きい利点です。
出典:https://yorozu-miyazaki.go.jp/
4. 宮崎県商工会連合会と、県内9か所の商工会議所
宮崎県商工会連合会は県内の商工会を束ねる組織で、経営相談、専門家派遣、事業計画の策定支援、創業相談、融資支援に加えてセミナーの開催も行っています。
- 所在地:宮崎市松橋の宮崎県中小企業会館2階
- 電話:0985-24-2055
出典:https://www.miya-shoko.or.jp/
あわせて、県内には宮崎・都城・延岡・日南・小林・串間・日向・西都・高鍋の9か所に商工会議所があります。会員向けのセミナーが地元で開催されることも多く、移動時間がかからないという点で現実的な選択肢になります。
宮崎市の会社が延岡のセミナーに行くのは大変ですが、地元の商工会議所なら1時間の講座でも参加できます。まずは自社が所属する商工会・商工会議所の案内に目を通してみてください。
5. そのほかの支援機関
| 機関 | 役割 | 連絡先 | |---|---|---| | 公益財団法人 宮崎県産業振興機構 | 県の産業支援の中核機関。取引支援・開発支援・知財支援 | 0985-74-3850 | | 宮崎県中小企業団体中央会 | 組合・中小企業の支援。同業者が共同で取り組む形に強い | 0985-24-4278 | | 宮崎県プロフェッショナル人材戦略拠点 | 都市部のプロ人材の採用支援。AI人材を採用で確保したい場合の相談先 | 0985-23-2613 |
出典:宮崎県産業振興機構/宮崎県中小企業団体中央会/宮崎県プロフェッショナル人材戦略拠点
「聞いて終わるセミナー」と「手を動かす講座」は、別のものです
ここが一番の分かれ道です。同じ「AIセミナー」という名前でも、中身は大きく2種類に分かれます。
| | 講義型(聞くセミナー) | 実習型(手を動かす講座) | |---|---|---| | 主な内容 | AIの仕組み、事例紹介、今後の動向 | 実際にAIを操作して自分の仕事の書類をつくる | | 所要時間の目安 | 60〜90分が中心 | 半日〜数日、あるいは複数回 | | 持ち帰るもの | 知識・危機感・判断材料 | 実際に動いた成果物と、翌日も再現できる手順 | | 向いている人 | 何から考えるかを決めたい経営者 | 明日から仕事を減らしたい実務担当者 | | 参加後の状態 | 「AIが何かは分かった」 | 「自分の仕事のこの部分は減らせる」 |
講義型が悪いわけではありません。経営者が方針を決めるには、まず全体像が要ります。 一方で、現場の作業時間を減らしたいのに講義型ばかり受けていると、いつまでも何も変わらないという状態になります。
自社に今必要なのがどちらなのかを決めてから探すと、選択肢は一気に絞れます。
選ぶときの3つの基準
基準1:終わったときに、何が残っていてほしいか
「知識」なのか「動く成果物」なのかを先に決めます。
- 知識がほしい → 講義型のセミナー、無料の県事業やセミナー
- 成果物がほしい → 実習型。自社の実際の書類を持ち込めるかを必ず確認する
案内文に「ハンズオン」「実習」「演習」と書かれていても、用意された練習用の題材を触るだけのものと、自社の書類を持ち込めるものがあります。ここは申し込む前に主催者に聞いて構いません。
基準2:誰が参加するか
意外と見落とされがちですが、参加者を誰にするかで成果が変わります。
| 目的 | 出るべき人 | |---|---| | 方針を決めたい | 経営者・役員 | | 業務を減らしたい | その業務を実際にやっている担当者 | | 社内に広げたい | 推進役になる人+その人を支える2人目 |
推進役を1人だけ育てると、その人が異動したり辞めたりした瞬間に止まります。可能なら2人以上で参加することをおすすめします。
基準3:終わったあとに相談できる先があるか
セミナーで一番よく起きる失敗は、**「その場ではできたのに、会社に戻ったら再現できない」**というものです。
だからこそ、終わったあとに聞ける場所があるかどうかが効いてきます。宮崎県よろず支援拠点は回数無制限で無料、産業DXサポートセンターも無料で相談に応じています。セミナーの選択と、相談先の確保はセットで考えてください。
目的別・早見表
| こういう状態のとき | まず当たる先 | |---|---| | 何から手をつければいいか分からない | 産業DXサポートセンター(080-2121-3841・無料) | | まず全体像を知りたい | 県や商工会議所の講義型セミナー | | 推進役を育てたい・無料で本格的に取り組みたい | みやざきDXけん引人材育成事業(無料・選考あり) | | 聞いたあとの当てはめ方を何度も相談したい | 宮崎県よろず支援拠点(無料・回数無制限) | | 地元で短時間の講座に出たい | 所属する商工会・最寄りの商工会議所 | | 自社の書類を使って全社員で手を動かしたい | 民間の実習型研修 |
無料の窓口で足りるなら、それが一番です
当社は宮崎県内の企業向けにAI講座・AI研修を提供していますが、まず無料の県事業や無料相談窓口で足りるなら、そちらを使っていただくのが一番いいと考えています。
そのうえで、募集枠に入れなかった、自社の業務に合わせた内容が必要、全社員に一度に広げたい——といった場合に、有料の講座を検討する順番になります。
当社の講座はオンライン開催が基本です。対面をご希望の場合は宮崎県内へ出張して実施します(宮崎市内での対面を随時開催しているわけではありません)。講師は生成AI研修の受講者累計500名以上、登壇200回以上の実績があります。
まずは無料の窓口に電話してみて、それでも合うものが見つからないときにご相談ください。
※本記事の制度内容は2026年8月26日時点で各公式ページに掲載されていた内容です。募集状況・要件は変更されることがありますので、申し込み前に必ず公式ページでご確認ください。